1 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 05:55:20.64 ID:FgtT13KQ0

去年の正月1通の年賀状が来た。

その年賀状には可愛い文字でこう書かれていた。

「明けましておめでとうございます。来年悟くんと結婚します。」

この年賀状の差出人は俺の元カノまりあだ。

まりあとの出会いは俺が憧れの1人暮らしを始めたころに遡る。

まりあは俺が住むマンションの隣人だった。

このスレは、俺が人生で初めて付き合ったまりあとのお話です。

チラ裏だが少しの間付き合って下さい。



4 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 05:56:57.73 ID:FgtT13KQ0

第1章 おふくろとの別れ

3年前の春。超が付くほどの4流大学を卒業した俺は就職のために1人暮らしを始めた。

ずっと憧れていた1人暮らし。

物件選びのため不動産屋に行くのすらワクワクする。

何件かの不動産屋を廻り

やっと家賃と自分の希望に見合った部屋を見つけた。

間取りは1DKで居住空間は10帖。

まずまずの広さだ。



6 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 05:58:26.53 ID:FgtT13KQ0

外観も内装も手入れを入れたばかりとかで小奇麗にできている。

部屋が決まったその週末には引越しで実家を出た。

苦労を掛けたおふくろとの別れ・・・。

中・高とグレた俺はおふくろにいつも心配を掛けていた。



8 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 06:00:26.07 ID:FgtT13KQ0

中学で親父が他界。

それからはおふくろが女手一つで俺を育ててくれた。

そんなおふくろの苦労も知らずに、家の貧しさから俺はグレた。

学校や警察から呼び出しをくらうのは日常茶飯事。

その度におふくろは昼夜を問わず俺を迎えに来てくれた。

そして涙を浮かべながら、必死に頭を下げてくれた。

帰り道、おふくろと並んで歩く・・・。

そしておふくろはいつもこの台詞を言う。

「貧乏でごめんね・・・」



9 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 06:02:47.13 ID:mF9NUv0v0

中学で親父を亡くしたのに高校でグレるとはなんてやつだ!



10 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 06:03:53.31 ID:6gl4hOd0O

>>9

正論過ぎて吹いた



12 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 06:06:05.68 ID:FgtT13KQ0

>>9

いや。親父亡くしたのは中1

半年後には既にタバコ吸って

そこから高校までは結構悪質なグレ方をした



15 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[sage] 投稿日:2008/06/17(火) 06:08:36.84 ID:05gP5LNhO

>>12

悪質なグレ方ってやっぱりトッポの先までチョコが入ってなくてキレたりとかそういうの



>>15

あんまり大きな声では言えないけど

ケンカに刃物は使ってた。

あの時は何考えていたんだろう



11 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/17(火) 06:04:31.68 ID:FgtT13KQ0

引越し業者が俺の荷物を積み込んでくれた。

俺も車に同乗させてもらうことにした。

玄関を出る時俺はおふくろに言った。

「じゃ行ってくるね!体に気をつけてね・・・」

おふくろは昔の様に目に涙をためて俺の手を握った。

そして「これを持って行きなさい」と言って茶封筒を握らせた。






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